ツンデレな彼と甘キュン社内恋愛
「あ、原さん。ちょうどよかった」
「はい?」
すると、不意に背後から声をかけたのは営業部の男の子。年下である彼は、スーツ姿でバタバタと駆け寄ってきた。
「青井さんどこにいます?用があって携帯にかけてるんですけど全然繋がらなくて…」
「青井くんならまだ作業室にいると思うけど…」
「あっじゃあ呼んできてもらってもいいですか?俺またすぐ営業部戻らなきゃいけなくて!」
「うん、わかった。営業部に向かうように言えばいい?」
「はい。お願いします!」
そして急ぐように去って行く彼に、私は来た方向へ足の向きを変え作業室へと戻る。
携帯繋がらないって…さっき普通に仕事してたけど。
マナーモードで気付かないのかな?そう思いながら作業室へ入ると、そこには先程同様デスクに座り頬杖をついた形でいる青井くんの姿。