ツンデレな彼と甘キュン社内恋愛
「か、彼方…びっくりした」
「みくちゃ、おへやきったない!ちらかしちゃ、めー!おかたづけしなさいっ」
「はい、すみません…」
日頃の綾奈ちゃんの口調を真似ているのか、よく似た言い方で叱る彼方に私は床に散らかった服を拾い集める。
「あら、彼方どうしたの?美紅ちゃんの部屋の前で」
「ままー!みくちゃ、おへやきったないのー!」
「え?あら本当」
彼方の大きな声に、偶然二階へ上がってきていたらしい綾奈ちゃんはこちらへと来て、部屋を見て笑った。
「どうしたの?何か探し物?」
「あ、ううん…明日着る服に迷ってて」
「明日?あ、もしかしてデート?」
「え!!?」
突然ずばりと言い当てるその言葉に、思わず大きな声が出てしまう。
な、なんでそれを…!?