ツンデレな彼と甘キュン社内恋愛



「わ、私そんなに分かりやすいかな…!」

「えぇ。最近美紅ちゃん機嫌いいし、もしかしたらって思ってたんだけど…よかった。青井くんと上手くいったのね」



ふふ、と笑う綾奈ちゃんの顔に、そういえば青井くんとのことに悩んでいた私を励ましてくれたのは綾奈ちゃんの言葉だったことを思い出す。



『だからね、どうせ嫌われてるからなんて諦めるのはもったいない』



あの言葉が、私の背中を押してくれた。…なのに私、まだ綾奈ちゃんにまだ言えていなかった。

手にしていた服をきゅっと握り、綾奈ちゃんの方を見る。



「綾奈ちゃん、えと…この前は、ありがとう。綾奈ちゃんのおかげで、青井くんに気持ち伝えられたよ」



ありがとう、ありがとう。みんなのおかげで、青井くんとの今がある。



「…うん、ならよかった」



照れながら言う私に、綾奈ちゃんはふふと笑って私の頭を撫でた。


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