ツンデレな彼と甘キュン社内恋愛



翌日、日曜朝のよく晴れた空の下。



「あっ、青井くん、おはよう」

「…ん、おはよ。…あれ、」



駅前にはギンガムチェック柄のワンピース、というようやく決めた服に身を包んだ私と、細身のデニムにボーダー柄の白い七部丈Tシャツ、といつも通りの服装の青井くん。



「あーっ!びっくまんー!」



…そして、そんな二人の間ではしゃぐ彼方の姿がそこにはあった。



「ご…ごめんなさい…!本当に、ごめんなさい…!!」

「いや、いいけど…なんで彼方?」

「実はかくかくしかじかで…」



昨日のあの会話の時、私がビッグマンと、しかも動物園へ行くと聞いた彼方は当然自分もいきたいと騒いだ。

泣くわ叫ぶわとぐずりにぐずり、さすがの綾奈ちゃんも本気で怒り出す。けれどそれでも諦めない彼方は、今朝私が家を出ようとした時には玄関で待ち伏せ、どうしてもついていくと聞かず…。

結果、仕方なくこうして連れて来たわけだった。


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