ツンデレな彼と甘キュン社内恋愛
「…で、何だっけ。営業部?」
「あっ、うん!若い男の子で、元気な感じの…」
「あー…西村くんか。わかった、ありがと」
「い、いえ。じゃあ…私あがるから」
「うん。お疲れ様」
「…お、お疲れ様」
椅子から立ち上がる青井くんに、私は小さく頭を下げバタバタと部屋を後にした。
そっか、わざとじゃなかったんだ…。
無視したわけじゃない。話しかけたら、普通に返してくれて
『お疲れ様』
何気ないその一言が、なんだか嬉しい。
ほんの少しその距離が近付いた、気がする。
…なんて、単純かな。