ツンデレな彼と甘キュン社内恋愛



「青井くん、起きてたんだね」

「うん。少し寝たらすっきりした」

「泊まり込んで仕事、多いの?」

「まぁ…そこそこ」

「へー…」



話しながら見上げれば、すごく高い位置にあるその顔。

首がつりそうなほど見上げる私に対し、彼は興味なさそうに自販機の方を見たままデニムのポケットの小銭を探る。



「あれ、珍しい組み合わせ」

「?」



その声に振り向くと、そこにいたのは今日も一緒の雛ちゃんと亮さん。二人は珍しいものを見る目でこちらを見た。



「青井と原が一緒なんて珍しいじゃん」

「別に…一緒にいたっていうか、原さんが俺の邪魔してくるから」

「してないよ!」

「あはは。何だ美紅、青井と仲良いんじゃん」

「仲良いとは言わないと思うけど…」

「……」



そう話しながら、青井くんはこちらに背中を向け自販機に小銭を入れ飲み物を買う。

こういうところがやっぱり素っ気ない人だと思うけれど、日頃仲の良い亮さんが何も言わないあたりこれが彼の普通なんだろう。


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