ツンデレな彼と甘キュン社内恋愛
「…あっ、青井くん!」
「?」
「ありがとう!」
「……」
少し先を行く彼に大きな声で言った、ありがとう。
その言葉に、青井くんの表情は小さな笑みをこぼしてはまた歩き出した。
…また、笑顔。
いつもは眉ひとつ、口元すらもあまり動かない彼の小さな小さなその笑顔。
どうやら私はその表情に弱いらしく、心の奥がキュンと音をたてた。
その優しさと笑顔が嬉しい。
まだまだ遠い彼との距離。けどきっと近づける、手元の缶の温かさにそんな気がしたしたんだ。