ツンデレな彼と甘キュン社内恋愛
3.
ある日の作業部屋の、片隅にある私のデスク。
そこの上にはどんと乗った書類やディスクなど沢山の仕事。…しかも締め切り間近なものばかり。
「おー、原仕事たまってるなー」
「はは…本当、気付いたらこんなにたまってました」
普段なら適度なペースでやってくるクライアントからの仕事。けれどここ数日、なぜか立て続けに依頼が入り…
個人指名がなければ制作部の誰かがやるけれど、これら全ては私個人を指名しての仕事だ。
「原は腕がいいからなぁ。細かい加工が上手いけど、せめてもう少し作業が早ければなー…」
「あはは…」
自分を指名して仕事が入るなんて嬉しいし有難いことではあるけれど…これだけ溜まってるとなると、今日は泊まり込んでやらなきゃ追いつかない。
夕方4時でこの仕事量。それらから今日は帰れない、そう悟り私は取り出した携帯で綾奈ちゃんへ電話をかける。