ツンデレな彼と甘キュン社内恋愛
『はい、どうしたの?』
「あ、もしもし綾奈ちゃん?実は仕事が溜まってて…今日会社に泊まろうかなって」
『あらそうなの?大変ねぇ。彼方ー!美紅ちゃん今日帰れないって』
『いやあああ!!みぐぢゃあああああ!!!』
「彼方ごめんね…!」
受話器の向こうから聞こえるその大泣きの声に心苦しさを感じながら、電話を切る。
うぅ、彼方…
私も早く帰って彼方をぎゅーってしてあげたいのに…!仕事が遅い自分が悪いけど悲しい!
今度の日曜は彼方とゆっくり過ごすために、今日は仕事に専念しよう。そう決めて気を取り直すと、パソコンの画面と向かい合い仕事を再開させた。