ツンデレな彼と甘キュン社内恋愛
「本当、原さんのせいじゃないし。風邪くらい普通にしててもひくから」
「けど…」
「…どうしてもって言うなら、薬はいらないからオレンジジュースがいい」
「えっ!?オレンジジュース!?」
薬のほうがいいんじゃないの!?
けれどそれは彼なりの気遣いのようで、相変わらず表情は固いけれどその優しさがまた伝わってくる。
「…うん、わかった。じゃあオレンジジュース…」
渋々納得し頷いた、その時グラッと目の前の大きな影が揺れた。
「へ?」
何だろう、そう考えがたどり着くより先に青井くんの体はこちらへと傾き、次の瞬間にはドタン!と私の体を床へ押し倒した。