ツンデレな彼と甘キュン社内恋愛
その後、駆けつけた先輩たちによって青井くんの下から救出された私は、かろうじて歩くことの出来ている青井くんを送るべくタクシーで彼のアパートへとやってきた。
本当は誰か男の人が送った方が良かったのだろうけど…よりによって今日は会議に打ち合わせに締め切りにと皆予定が詰まっており、心もとないながらも私一人で送りにきたのだった。
「…別に、一人で帰れたのに」
「いや無理でしょ!さっき一回倒れてるんだよ?」
「そうだけど…あ、次俺が倒れそうになった時はとりあえず逃げて」
「え!?」
フラフラと不安定に歩く、大きな体。それをいつでも支えられるように、私は彼の鞄を持ち後ろをついて歩く。
まぁ、そもそもは私のせいだもんね…。大したことは出来ないかもしれないけど、せめてベッドに入るまでは送り届けてあげたい。