愛を知らないあなたに
あぁ・・・

『食べられない』ときの覚悟もしておくんだった・・・。



なんて。

そんな覚悟できたはずないんだけど。




「琥珀、何考えてんだろ・・・。」


「琥珀はがんばってるよ。琥珀なりにね。」


りょっちゃんの呟きに、タマがさらりと返した。





「・・・・・・タマ、やっぱ何か知ってるんでしょー」


「さあー？」


りょっちゃんが睨むようにタマを見るも、タマは首を傾げるだけ



なんか、タマ自身にも分かってないような気がするんだけど・・・。





「でもねー。琥珀はがんばってるよー。

押さえつけるのをやめて、受け止めようとしてる。」



・・・・・・何を？


あたしの疑問を読み取ったかのように、タマは微笑んで言った。





「何をかは、ひみつー」



タマは自分の唇に人差し指をあて、楽しそうに笑った。


秘密って・・・何それ・・・・・。





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