愛を知らないあなたに
だって・・・だって!!!


叫ばずにいられる!?普通!!!




「あ、あああああたしが琥珀様を好き!?

え、タマ、大丈夫!?頭大丈夫!?」



あたしがあわあわ言うと、タマはきょとんとした顔で聞いてきた。



「あれ?琥珀のこと、好きじゃないの?」


「そ、そんな・・・ありえな「なんで?」・・・え?」



あたしの声に被せるように聞いたタマの言葉に、思わず目を見開く。


『なんで?』?




「なんでありえないの?」


「なんで、って・・・そりゃ、あたしは生贄で琥珀様は鬼だから・・・・・・」



しどろもどろに言うあたしに、タマが首を傾げた。





「リンがいけにえで琥珀が鬼だっていうのは、しってるよー?

けど、それが“好き”と、なにかかんけーあるの?」





えっ・・・・・・




あたしが目を見開けば、タマはふっと微笑んだ。


どこか意味深に、妖艶に。





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