愛を知らないあなたに
子供は叫び。



「そうだ!帰ってくるな!!!」


「二度と見たくない!!!!!」


「あぁ・・・・・・消えてくれっ・・・」




大人までも叫び始めた。







どういうことだ?


どうなっているのだ?




大人までもが生贄に、物を投げつける。


竹箒。

やかん。

石・・・。




物は俺やタマには当たらない。


生贄だけに当てられる。




「ちょっと!どういうこと!?

リン、だいじょうぶ?ねぇ、なんでさけないの・・・」


タマの焦ったような声。



生贄は、静かに地面に膝をつけ――


淡々と、土下座をした。





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