愛を知らないあなたに
“好き”が溢れても、“欲”が増えても。

何の解決にもならないのに―――。



ただ、応えてもらえることのない想いに、胸が苦しくなるだけ。





あぁ、初恋が鬼とか・・・難易度が高すぎる。


あたしは、今夜も寝れないだろうなと思いながら、げんなりした。















◆◆◆




「おいし~♪」


「・・・・・・おいし・・・。」


タマのご機嫌な声の後、あたしはぼんやりと呟いた。




眠い。

すんごい眠い。


琥珀様の作ってくれた朝ごはんはいつも美味しく、今日も勿論美味しい。



けど、あたしは眠くてたまらない。


結局、徹夜しちゃったからなぁ・・・。



ハァ・・・と、こっそりため息をこぼしつつ、ご飯粒をゆっくりと噛み砕く。





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