愛を知らないあなたに
そりゃ、昨日はお昼前に熟睡しちゃったけど・・・

最近徹夜が多すぎる。




「リンー。なんか元気ないねー。だいじょーぶー?」


「んー・・・」



タマの心配そうな声に曖昧に答えつつ、あたしはもぐもぐと口を動かす。


ごくんっとようやくお米を飲み下した時。




視線を感じた。


疑問に思い視線を上げれば、琥珀様とバッチリ目が合った。



途端、ドキッと心臓が跳ねる。


・・・・・・・・・重症。







「生贄、眠いのか?」



琥珀様のスッと通る絶対零度の声が、耳に届く。


心配そうに聞こえるのは・・・ただのあたしの妄想?





「眠いのなら、寝てても良いぞ。布団ならまた敷けばよい。」



その言葉に、胸がきゅぅっとなった。



・・・優しい。

琥珀様、優しいっ・・・・・・。





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