愛を知らないあなたに
どういうこと?


思わず首を傾げたあたしを見て、タマはどこかにすっ飛んで行った。




・・・あれ?説明なしですか?

というか、何か、勘違いしてた・・・の?


で、でもりょっちゃんはこんなに弱ってるし・・・何も勘違いなんてしてないはず。




ぐぐっと眉をひそめたとき、タマが水が入った桶を持って帰ってきた。


そしてそのまま水をりょっちゃんの頭に・・・



ばっしゃーん!


・・・なんて音を響かせ、ぶっかけた。




え?な、なに?


意味が分からず目を見開いていれば、りょっちゃんの身体がみるみるうちに元に戻っていく。



しわしわだった皮膚が潤っていって、白っぽかったのも、いつもの黄緑っぽい色に変化する。





・・・ど、どういう・・・・・・


タマに説明を求めるように目を向ければ、タマが困ったように笑った。




「本当にごめんね、リン。

りょっちゃんが干からびるのはけっこーよくあることなの。

だけどリンは知らなかったから・・・怖いって思ったよね?

ごめんね・・・。」





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