愛を知らないあなたに
「ちょっ・・・待ってーーーー!!!」




叫んだけれど、叫んだ声もろとも、あたしは緑色の空間に吸い込まれたらしい。


視界が綺麗な緑でいっぱい。





何これ何これ!?

いきなりなんでこんなことに?!







意味が解らなすぎて、ぎゅっと目をつぶった――

















―――・・・ざわざわ・・・ざわざわ・・・



・・・・・・え?




束の間の静寂の後、鼓膜を震わしたのは――



「人の声・・・?」


というか、ざわめき?



そっと目を開けて、愕然とした。





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