愛を知らないあなたに
「ね、リン、やめよ?無駄だよ・・・」



りょっちゃんがすかさず言ってくる。

薺さんもそうした方がいいいというように頷いてる。






・・・・・・なにさ。

どっちも、諦めた目なんてしちゃってさ。




「い、や、だ、ね!」


あたしが額から手を離し、ぐいっと顔を上げた。




無駄?無理?


だから何?





「無駄でも無理でもいい!

呪いが解かれなくってもいい!


だけど、このまま何もしないで泣き寝入りして後悔するのだけは・・・嫌!!!」




馬鹿みたいに青い空に向かって、言う。


あたしはキッと睨むように、挑むように、りょっちゃんと薺さんを見る。




「あたしは、りょっちゃんのために、薺さんのために、行動するんじゃないよ。

あたしは、あたしが嫌だから、あたしのために、行動するの!

文句言われる筋合いない!

嫌なら、帰りな!」





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