愛を知らないあなたに
タマはなにやらふむふむと頷き――にっと笑った。



「りょーかいのすけ。

タマ、なんとなくだけどわかっちゃったから、力かして?」


「こっちが意味解らんわ。」


「そっちの廃業、なんとかしてあげるってこと。」


「なっ」


男が目をむく。



「お前、なんとかできるっていうのか?!」


「わらわを誰だと思ってる?」


くすっとタマが笑みを零す。

ぞっとするほど妖艶で・・・不敵な笑み。




「大体のことは察する事ができた。

大方、アイツがまた暗躍したんだろう。

てことは、だ。

そっちの廃業とこっちの呪い解き――呪解(ジュカイ)は、繋がってるってことになる。

なら、ついでになんとかできるはずってこと。」



つらつらと言ってにっこりと笑ったタマに、男はぽかんと口を開けた。


「呪解って・・・まさかお前、あのクソ野郎に呪解してもらいに来たのか?」


「んー?そうだけど、その前にいっぱつぶんなぐるー♪」


「・・・・・・おいおい。なんだよ、それ・・・」



男が、ぐっと唇を噛み締めた。

ダン!と、木のカウンターを叩く。




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