愛を知らないあなたに
ついに侵入
◆◆◆
――すっごい。
あたしは絢爛豪華な装飾品や壁やらに、一瞬呆然となってしまった。
そう、ここはまさにお城の中。
『マルクでーす!商いをしにきました~』
と、弥助さんが明るく・・・少しイントネーションを変えて言っただけで、あっさりお城には入れた。
ちなみに、タマとりょっちゃんはなぜか妖力とかで見えなくなってるんだとか。
聞けば、都に来た時点でタマとりょっちゃんは見えなくなってたんだというから、ビックリ。
薺さんは、あたしの前に来た時点ですでに人間に化けててそのままなんだって。
本当の姿は違う、と説明されたときもあたしは驚いた。
・・・ていうか、そういうことは初めに言ってほしいような。
あ、琥珀様も人間に化けた・・・というより、角をなくしたというか・・・。
うん、まぁ、大して変わってはいないんだよね。
元々琥珀様は人間っぽい見た目だからなぁ・・・。
「皇帝の部屋はこっちっぽいぜ。」
キョロキョロと辺りを見回していると、弥助さんが指をさした。
――すっごい。
あたしは絢爛豪華な装飾品や壁やらに、一瞬呆然となってしまった。
そう、ここはまさにお城の中。
『マルクでーす!商いをしにきました~』
と、弥助さんが明るく・・・少しイントネーションを変えて言っただけで、あっさりお城には入れた。
ちなみに、タマとりょっちゃんはなぜか妖力とかで見えなくなってるんだとか。
聞けば、都に来た時点でタマとりょっちゃんは見えなくなってたんだというから、ビックリ。
薺さんは、あたしの前に来た時点ですでに人間に化けててそのままなんだって。
本当の姿は違う、と説明されたときもあたしは驚いた。
・・・ていうか、そういうことは初めに言ってほしいような。
あ、琥珀様も人間に化けた・・・というより、角をなくしたというか・・・。
うん、まぁ、大して変わってはいないんだよね。
元々琥珀様は人間っぽい見た目だからなぁ・・・。
「皇帝の部屋はこっちっぽいぜ。」
キョロキョロと辺りを見回していると、弥助さんが指をさした。