愛を知らないあなたに
ドキッとした。
た、確かに・・・・・・。
でも、違うと思ったら誰彼かまわずに睨むっていうのはあたしの性格で・・・。
「それにさっきも言ったとおり、ジンさんは間違えない。
ジンさんは様々な出来事を見透かす力をもっている。」
「様々な出来事を、見透かす力・・・?」
「そうだ。
ジンさんは天孤(テンコ)だから。」
天孤って、何?
聞く前に、鬼様はひらりと奥へ行ってしまった。
「生贄、分をわきまえろよ。」
何の感情も込められていない・・・
けれども冷たい声で、そう言い残して。
「・・・・・・どうして・・・。」
思わず呟いた。
温かかったのに。
鬼様はとても、温かかったのに。
それなのにどうして――
た、確かに・・・・・・。
でも、違うと思ったら誰彼かまわずに睨むっていうのはあたしの性格で・・・。
「それにさっきも言ったとおり、ジンさんは間違えない。
ジンさんは様々な出来事を見透かす力をもっている。」
「様々な出来事を、見透かす力・・・?」
「そうだ。
ジンさんは天孤(テンコ)だから。」
天孤って、何?
聞く前に、鬼様はひらりと奥へ行ってしまった。
「生贄、分をわきまえろよ。」
何の感情も込められていない・・・
けれども冷たい声で、そう言い残して。
「・・・・・・どうして・・・。」
思わず呟いた。
温かかったのに。
鬼様はとても、温かかったのに。
それなのにどうして――