愛を知らないあなたに
ーーーーーー面倒くせぇな。



突然頭に響いた声にビックリした直後。

ごちっと地面に頭から突っ込んだ。



痛っ!頭痛っ!

ちょ、縮んだらどうすんだ・・・って、ここは?




どっかの広い庭らしきところに落ちたらしい。

どこの庭だろう?


頭に響いた声の主は一体どこに?



と、お?

辺りを見渡せば、幼い元仮面男と浅葱さんを発見。


2人の他に、2人と同じくらいの男の子と男の人がいた。

どっちも高級そうな服を着てる。

身分の高い人達なのかな?




「浅葱と若葉、か。

私は新之助だ。よろしくな」



し、新之助!?

てことは、そこの男の子が成長したのが、今の皇帝であり、薺さんの想い人?


ほーお。綺麗な顔してるではないかー。




ーーーーーーへぇ、けっこう友好的。隣の男はガキだって舐めてるっぽいな。


ま、またこの声?

なんか妙に上から目線じゃない?・・・って、ん?上から目線?


この声って、もしかしなくともーー




「いえ、こちらこそよろしくお願いします、新之助様。
わたくしは浅葱と申します。こちらは・・・」


「若葉と申します。新之助様とこのようにお話しでき、とても光栄です。」




ーー元仮面男(子供のときバージョン)の声だぁぁぁぁ!!!




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