愛を知らないあなたに
生贄ってこういうとき、普通は何するんだろう・・・。





「・・・いや。

こういうときが来ることから普通じゃないでしょあたし。」




自分にツッコミを入れながらも、あたしは立ち上がった。






んーっと伸びをした後。


両手でそれぞれ拳を作り、気合いを入れた。




「おし!

じゃあ、とりあえずこの神社の散策でもするか!」



ここでずっと座っててもしょうがないし。


散策ってワクワクするし!





「前向きに前向きに!

今この時を楽しまなくっちゃだよね!」





あたしはニッと1人笑い、奥へと歩きだした。









今日は晴天なのだろう。


隙間から差す日の光は、眩しくて暖かい。




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