愛を知らないあなたに
まるで。


『まだ雨降らないねぇ。

なんでだろー?』


なんていう問いと同じように。



タマは本当に自然に、疑問を口にした。





あたしは、静かに言った。

タマの聞き方のせいか、なんだか他人事のように思えた。



「まだ、お腹すいてないって言ってた。」


「えっ」



あたしの言葉に、タマが目を見開いた。


心底驚いた顔。



「それ・・・ほんと?」


「え?本当だけど・・・どうしたの?」



タマの反応に、なんだか不安になる。



「むむー?おかしいなぁ。

琥珀、お腹すいてるはずなんだけどなー。」


「えっ」



今度はあたしが目を見開いた。


「それ・・・本当なの?」


「うむー。」




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