愛を知らないあなたに
そしてなぜかタマが勧めてくるんだ。


・・・・・・あたしに。




「あたし子供だから飲めないって言ってるでしょー!」


「だいじょーぶだよぉ。リンは強いからー」


「弱いよ!すっごく弱いよ!」


「リン、指相撲でわらわに勝ったでしょー」


「指相撲関係ないから!!!」


「ふむ?関係ない?」


「そうだよ!」


「そ、そうだったの!?」



いや、なんだその驚いた顔は。


おいおいと呆れていると。





「まだ食べていなかったのか?」



絶対零度の声が聞こえた。


顔を上げれば、鬼様が立っていた。




どうやらお風呂あがりみたい。


月白色の髪が湿っているし。

頬もほんのり赤く染まっている。



・・・・・・色気がヤバイですね。




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