愛を知らないあなたに
早い・・・。

そしてその色気を何とかしてほしい。



お酒を飲んだからか、さっきより頬が赤く・・・

しかも、目がとろんとしている。



色気が・・・

色気が・・・!!!


漏れている!



この色気を大量に垂れ流し中の鬼を誰か何とかしてくれないだろうか・・・


あたし、鼻血でちゃいそうなんだよね・・・。




「生贄。」


「・・・・・・は、い」



いつもより数段、力のこもっていない声。


キンッとしているような声が、今は、なんだかふにゃふにゃしてる。



「布団を敷け。俺は飲みすぎたらしい。」


「・・・・・・・・・はい。」



飲みすぎちゃったのか・・・。

さっきの一瞬で飲みすぎちゃったのか・・・。


鬼様は、そこまでお酒が得意ではないらしい。



あたしはのそのそと布団を敷き始めた。


・・・そういえば。

昨夜、タマはどこにいたんだろう。




< 76 / 377 >

この作品をシェア

pagetop