ずっと、きみと一緒に(仮)
#1#

145cmの高校生



暖かい陽が差していて、ぽかぽかしていて、桜の花びらが舞うわたしの一番好きな季節。


優しく吹く風が、肩くらいの長さの髪を揺らしていく。


今日はさらに、少し雲がある青空ですごく好きな天気の上に、新しい学年に進級して気分も上がってるんだ。


はしゃいでいる新入生を初々しいなぁ~、なんて少し先輩になった気分で眺めていた。



「ねぇ、あの子さ……」

「あー、ほんとだ」


だから、新入生の数人がわたしのほうをチラチラ見ながら何か話して、こっちへ向かってくるのに全く気付いていなかった。


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