ずっと、きみと一緒に(仮)
「ねえねえ」
いきなり声をかけられてビクッとする。
しかもタメ語かい!
「なに?」
少し顔が引きつったけど気を取り直して返事をする。
けど、次の言葉にさらに顔が引きつった。
「迷子なの?ママは?」
「ちっちゃーい!かわい~」
「小学生?どこから来たの?」
……え。
高校の制服、着てるよ!?
「ちが、わたしは-----」
必死に抗議してみるが、お姉さん方はまるで耳に入ってないらしく。
強引にわたしを引っ張り始めた。
「あたしたちも一緒に、ママ探してあげるからね!」
必要ありません!
まずわたしの話を聞いてください!!!
「待って、あの……っ」
「あ、きみは何歳かなー?」
……だから、わたしは-------!
「れっきとした、高校2年生ですーーっ!!!」