ずっと、きみと一緒に(仮)


「な、なにその視線……。ホントに良いアイデアだからね!?絶対普通の勧誘とかより良いって!」

「そんなに言うなら聞くけど……ロクなもんじゃなかったらわかってる?」

「や、やだなあ……ゆずちゃん、女の子は可愛らしいのが一番だぞっ!……すいませんすいません、冗談だってのっ!」


ゆずの思わず凍ってしまいそうな冷たい視線にわたしも苦笑いする。
あの視線には、プレイボーイで女の子慣れしてる蓮でもかなわないよね……。


「もういいから、早く教えてよ~」

「よっし、陽南ちゃんのためにおしえてあげよーーう!チャッチャラーンッ、部活紹介に出よう~」


なんでドラえもん口調?とか頭の片隅で思ったけど、確かにこれはアリかもしれない。

この部はわたし達がつくったから、入学した時に見た部活紹介にバンド部なんて出てなかったし、考えたこともなかったかも。


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