嘘つきは恋のはじまり
ここ、聖涼高校は全校生徒900人というマンモス校
一年生だけでも300人いて、クラスは6クラスもある
そんな中、一人"あの"男を探すなんて、無謀である
『ど、どうしよう結衣...!!あたしの事バラされたりなんかしたら....!!』
「お、お、落ち着いて咲菜!!だ、だだだ大丈夫!!なんとかなるよきっと!!」
「奏太~!!」
「一条くーんっ!!」
2人でヒソヒソと話していると、何やら廊下が突然騒がしくなってくる
『??...何だろ??』
「あぁ....また一条君か....」
結衣はちょっと困ったように私にそう言った
『....一条??誰それ??』
「そっか、咲菜バカだもんね。知らないか」
『待って結衣ひどい!!!』
真顔で毒を吐かれ、私の心は一瞬にして崩れ落ちそうになる
「だって咲菜は疎いんだもん、そーゆー事にさ。」
『はいっ!どーゆー事でしょうっ!!』