嘘つきは恋のはじまり

ここ、聖涼高校は全校生徒900人というマンモス校

一年生だけでも300人いて、クラスは6クラスもある


そんな中、一人"あの"男を探すなんて、無謀である







『ど、どうしよう結衣...!!あたしの事バラされたりなんかしたら....!!』




「お、お、落ち着いて咲菜!!だ、だだだ大丈夫!!なんとかなるよきっと!!」






「奏太~!!」


「一条くーんっ!!」



2人でヒソヒソと話していると、何やら廊下が突然騒がしくなってくる






『??...何だろ??』



「あぁ....また一条君か....」




結衣はちょっと困ったように私にそう言った





『....一条??誰それ??』



「そっか、咲菜バカだもんね。知らないか」



『待って結衣ひどい!!!』




真顔で毒を吐かれ、私の心は一瞬にして崩れ落ちそうになる





「だって咲菜は疎いんだもん、そーゆー事にさ。」



『はいっ!どーゆー事でしょうっ!!』






< 13 / 41 >

この作品をシェア

pagetop