嘘つきは恋のはじまり





『なに...どーゆー事?』




『つまり、俺と付き合えってこと』



一条奏太は腕を組みながらそう言う






『はぁ!?付き合えとか、ありえないでしょ!?嫌だよ!!なんでアンタなんかと...!!』



私は思いっきりソイツを睨み続けるけど――――――――


ドンッッ


と鈍い音を立てて、私は壁へと追い詰められた





『.....ッッ!?』






『いいのか?お前は俺に大事な秘密を握られてんだよ?』




『うっ...』




一条奏太はゾクッとするような笑みを浮かべながら上から見下ろすように私を見てくる






『い、嫌よ...なんでアンタなんかの...』



『んじゃあ、俺は極道の娘っていう事を皆に言いふらしてやろうか??』



『だ、ダメ!!それだけは絶対!!』




ホントに私の花の高校生活とオサラバする事になっちゃう!!


それだけは避けたい...!!





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