嘘つきは恋のはじまり
『丁度女共がウザったくなってきたんだよな♪俺はお前の秘密をばらさない、お前は俺の女避けになればいい
.....簡単だろ??』
いやいや、ぜんっぜん簡単じゃないしっ!!
しかも、顔...近いしっ!!
『こ、これのどこが王子な訳...!?ただの性格悪い奴じゃん...』
『何とでも言えよお嬢♪...で?どうすんの?俺の手にかかればお前の噂なんていくらでも作れるし?噂が流れるのも一瞬だぜ?』
変な噂なんて流されたら、私間違いなくこの学校にいられないじゃん!!!
『....っ..あ、あたしは何すればいいのよ』
こんな奴の言う事を聞くなんて悔しい....けど!!
あたしの花の高校生活を手放すなんて...!!!
で、できない!!
『物わかりが良くて助かったよ咲菜?』
一条奏太はニコッと王子様っぽく笑うと、私の頬に指を滑らしてくる
『っ...!』
ビクッと体を跳ねらせると、ソイツは耳元で甘く囁いた