嘘つきは恋のはじまり
『い、一条奏太...!!』
『ちげーよ、奏太様、だろ?』
朝教室入って、ニコニコいい気分で席に着こうとしたのに――――――――
そこにいたのは、鬼畜ド変態
一条奏太
『な、なんであんたがこんなトコにいんのよ...!!ここ一組!!あんたは三組!!出てけっ!!』
ぐいぐいと一条の背中を押して、教室から出そうと試みる
けど.....
グイッ
『うっ...ひゃあっ!!』
グッと腕を引かれ、一条の体に引っ張られる
『....悲しいなぁ、俺は咲菜の事、こんなに好きなのに....
なぁ?”極道のお嬢サン”??』
『っ....!!!!!』
コイツ...最初は甘い言葉を吐いたと思えば、突然超低い声で秘密をちらつかせやがったぁぁあぁぁ!!!!!!!!
こんの性悪がぁあぁあぁあああぁ!!!!!
「「きゃああぁああぁぁああぁ!?!?」」
『!?!?』
突如あげられた女子達の悲鳴
恐らく、あたしがコイツに抱きしめられてるの、バッチリ見えてるってことでしょ
イコール
あたし、女子達に恨まれるパターン??
「な、なんなのアイツ!!」
「なんで奏太くんに抱きついてるわけ!?!?」
はいyesぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!
間違いなく嫌われたよアタシぃぃぃぃい!!!!!!
サヨナラはっぴーらいふ!!!
グッバイあたしの高校生活!!!!!
『い、いやいや違うから!!抱きついてきたのコイツだから!!全然違うからっ!!』