嘘つきは恋のはじまり
『ハハハ.........良かったなお嬢♪』
一条はニコッと王子スマイルをした後、あたしの耳元でボソッとそう呟いた
この腹黒がぁあぁああぁあぁ!!!!
許せん!!許せん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
『こ、こんの....!!!』
殴りたい衝動を必死に抑えながら私はコイツをめちゃくちゃ睨んだ
『それじゃ、またあとで♪』
アイツはニコッと嫌な笑みを浮かべながら教室を後にした
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「....うん、おつかれ咲菜」
『お疲れじゃないわ結衣!!私はアイツのファン及び!あの野郎のファンクラブの人達皆にめちゃくちゃ嫌われちゃたんだよ!!!』
―――――――――お昼休み
女子達の突き刺さる様な眼を必死に知らないフリしながら、私は無事に(?)お昼休みを過ごしていた
「てか、咲菜一条君に対して随分詳しくなったね。ファンクラブとか?」
そりゃあそうだ
『アイツに付きまとわれてれば、嫌でも目に付くの!あの子たちは..!』