嘘つきは恋のはじまり
『....いいから、来い』
ニコッ
不気味な笑みを張り付けながら、私は一条に連行された
女子達からの痛い視線を思いっきり受けながら――――
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『なんでアタシがこんな目に...』
現在、私は屋上でパンを食べている一条の隣にポツンと座っていた
『今日は聞きわけがよくて何より』
『う....うぐ』
なんでコイツはこんな上から目線な訳!?
しかもめっちゃ笑顔だし...!!!!
『なんで私がこんなトコにいなきゃいけないの...お腹好いてるんですけど...』
『あ?んなモン、俺が傍にいろって言ったからだろ?俺の言う事は絶対だろ』
モグモグと美味しそうにパンを食べながら、しれっとそう言う一条
喋り方も表情も、いつもの王子みたいなオーラとはかけ離れてる
しかもめっちゃ腹立つ。殴りたい!!
『もーやだっ!!帰るっ!!お弁当食べるっ!!』
そう言って私は立ちあがろうとしたけど........
『だーめ』