嘘つきは恋のはじまり





「なぁ、ちょっとでいいからさ~お金貸してよ~」



「や、やめてください...!!僕お金持ってないんです!」



「はぁ?なら親から貰ってこいよ」





学校に付けば、嫌にでも目に付く光景


いかにも弱そうな男子が、三人くらいの不良に絡まれていた





ここ、聖涼高校ではよくある光景だ










『....またやってるな...よくもまぁ性懲りもなく...』




全速力で走り、学校に到着した私は、すぐにこの光景を目撃することになった









「聞いてんのかテメエ!!」



「ひ、ひぃ...!!」




不良の中の一人が男の子を壁へと追いやったその時―――――





バシャッッ!!!







「「「!?!?」」」




不良達にバシャッと水がかかる




「つ、つめってぇ!!!」



「な、なんだっ!?」





そう、なぜなら、私が不良達に向かってペットボトルに入っている水をぶちまけていたから






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