嘘つきは恋のはじまり
『....よいしょっと』
倒れた不良の一人をひょいっと抱き上げる
私の身長は160だけど、相手の身長は一回りも二回りも大きかった
傍から見れば、私はきっと化け物だろう
私の唯一の長所と言えば、この怪力と足の速さくらいだろう
『まったく世話焼かせるわね!!おかげで遅刻しちゃったじゃないのよ!!』
ぶつぶつ文句を言いながら私は校内の保健室へと向かった
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『センセー!急患でっすーぅ』
バンッ!と勢い良く保健室のドアを開けた