キミもバスケも。
次の日、学校に着くと、特にすることもないので前の席の亜希と話していた。
「まずは、女子と仲良くならないと!和奈は話しかけんの下手だし、がんばんないとね」
「はぁ〜?下手じゃないもん。亜希なんか初対面の人と話す時、かみまくるじゃん」
「なぜそれを…」
「超わかるって!」
亜希は少し黙り込むと、諦めて認めた。
「んー、実はそーなんだよねぇ。男子とか仲良くなれんわー」
「そんなの大丈夫だって!」
男子なんてちょっと話しかければ…
「和奈は出来んの?」
改めて聞かれると心配になるな…
ま、でも……
「出来る出来る!て、手本見せてあげる!」
早速かんでんじゃん、と亜希は笑いながら言った。
その時、
ガンッ!!!
「わっ!」
私の椅子に誰かが当たったっぽい。
「何すんだよ、大我!」
「おもしれぇー!!
ってか堀池あたってんじゃん!あやまれよ、勇太〜」
「あっ、ごめんな。
堀池さん」
謝ってくれた男の子はちょっとたれ目で整った顔立ちをしていた。
あと、頬が少しピンク色。
恥ずかしいのかな。
「…全然だいじょぶ。
あ、あと、堀池って呼んでいいよ」
「おぅ、じゃ堀池」
その時彼は、恥ずかしそうに笑った。
わ……可愛いー…、そう、思ってしまった。