キミもバスケも。


一週間後、ちゃんと友達も出来た。

終学活の後、かなたんが話しかけてきた。


「明日、部活動オリエンテーションだね!」

「かなたん、だいぶ楽しそーじゃん」

「あたまえーっ!」

かなたんは、いっつもテンション高くて、いいヤツなんだ。
南小の人だけど、絡みやすいんだ。
本名は、水上奏多(みなかみかなた)。


「うるさい、奏多。だまれ」

「ふぇー、ひどいよー瑞樹ー」

瑞樹(みずき)ちゃんも南小出身。
かなたんの幼なじみなんだって。
クールでちょっとカッコいい感じ。


「かなたんと瑞樹ちゃんは何部にするのー?」

「奏多はバスケに決まってるー!!」

「私もバスケかな。」

「そうなんだー」

2人ともバスケかぁ。

「和奈は?」

「陸上がいいなぁ」

私は、小学生の時に陸上をやってたんだ。
結構速かったんだよ?
そう、説明した。

すると、2人は驚いた顔をした。

「和奈ちゃん、私達の中学校に陸上部、ないよ?」

瑞樹ちゃんがいった。

「駅伝競走部ならあるけどね〜」

かなたんが言った。

私は口を開けたまま、ぽかーんとしてた。



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