♡BI・YA・KU♡


陽も暮れかけた公園には、ほとんど人は居なくて
木の傍にあるベンチに、座って隣に座る颯太を見上げる。


颯太は、公園の砂場辺りをボーっと見つめていた。



「でさ、俺。この辺りでケジメをつけようと思って。」

「ケジメ?」

「そう、ケジメ。俺、舞衣に隠してたことがあるんだ。」



もしかして、それって高校の時に聞いた “ 好きな子 ” の事?
嫌だ、聞きたくない。


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