♡BI・YA・KU♡


「・・・震えてる。ごめん、やりすぎた。」

「え・・・その声、颯太?」



抱きしめられていた腕の力が緩み
私はゆっくりと後ろの人物へと顔を向けた。


すると、ちょっと泣きそうな顔をした颯太がそこにいた。



「なんで、颯太が泣きそうな顔してんのよ。」

「だって、もうどうにかなりそうだったんだ。」

「どうにかって、やっぱり何かあったの?」



不安になって、身体の向きを変え向かい合うようにして
彼の顔を見上げる。


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