♡BI・YA・KU♡


月日は流れ、颯太が大学を卒業する年の夏。


大学進学を機に、独り暮らしを始めた颯太が
夏季休暇を使って実家に帰ってきた時だった。



「あ。」

「よっ、久しぶりだな。元気してたか?」

「うん。颯太こそ、元気だった?」

「あぁ。」



家の前で、彼が待っていた。
夕方でもまだ暑いのに、いつからココで待っていたんだろう。


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