いちごパンツのポートレート
一生の不覚
私は写真を撮られるのが”だいっきらい”
社会人になった今も会社の集合写真でさえ
逃げ出せるものなら逃げ出したい。
それはたぶん小学校に入る頃にはもう既に自覚していた。
苦手を自覚している私の顔は……
カメラに向かって引き攣った微笑みを浮かべた硬い顔。
瞳の笑えていない、おぞましい表情の写真ばかりが増えてゆく。
それらは一度目を通したら最後……
誰の目にも晒されない様に焼却されるのがお約束なの
ある時期から私の写真はアルバムに存在していない……