いちごパンツのポートレート

「・・・・・」

やっと意味を理解したみたいだけど…不満そうだね?

気が早いと言われそうだけど…

女の子でも男の子でも無事に産まれてくれたらそれだけで良いと思うの

「…私これから出産までに学ばなきゃいけないことが沢山あると思うけど…
頑張るから…よろしくね、パパ…」

真摯に決意表明とちょっとふざけて学をパパと呼んでみた

その途端『ボンッ』と音が聞こえそうなくらいに真っ赤になった学の顔

「…パ…パパでも父さんでもどっちでもいいけど…呼び方は追々決めようなぁー」

私のお腹に大きな掌を当てた学は私にではなく、お腹の赤ちゃんにそう話し掛けていた…



私が学にそっくりな女の子を無事出産して…

それから更に2年後、私によく似た男の子も無事出産する。

そして私の予想通りの展開になって行くのは…

【まだ先のお話】


(おわり)







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