いちごパンツのポートレート
社長のお宅訪問は私の心配を余所に…
学と私の入籍を社長に快く受け入れて貰い
呆気ない程簡単に顔合わせが済んだ
「これから学の置かれる立場を考えると申し訳なく思う
舞衣さんは学が心を許し安心して居られる大事な人だから…
これかも学を支えてやって欲しい
学を……息子を頼みます」
そう言って社長は頭を下げた。
「あ…頭を上げて下さい。
本当に急なことで私もまだ戸惑いがあります。
私に何が出来るのかも正直まだ分かりません……
ですが、これから私に出来ることは何でもさせて頂きます。
これからもご指導のほどよろしくお願いいたします」
私はそう言ってブンと頭を思い切り下げた。