いちごパンツのポートレート
ヨニちゃんは毎朝シリアルとフルーツを簡単に食べて出勤する。
そしてお昼は病院内の食堂で取る事が殆どだ。
夕飯のみ私が作った料理を一緒に食べるのだが……
問題の大量に作った料理のゆくへ……
・私の朝ごはんで……
・私の昼ごはんで……
・私の夕ごはん…… ×3日を過ぎた頃にギブアップ。
私の泣きが入りこのパターンは1回切りでおしまいだったけれど……
今思い返しても辛くなるアメリカの思い出。
もう一つ思い出すのが牛乳。
アメリカの牛乳パックはものすっごくデカい。
日本の一般的な1ℓの牛乳2本分を1本にしたサイズの紙パック牛乳が一般的だった。
(確か半ガロン……約1.892ℓ位のサイズ)
ヨニちゃんはスタイルを気にして無脂肪の牛乳を飲んでいた。
でも正直なところ美味しくないから私は自分用に成分無調整の牛乳を買って貰った。
1人で約2ℓの牛乳を一週間くらいで飲みきらないといけなくて一生懸命に飲んだ……
「やっと飲み終えたーーー」
そう思っていたら翌日。
同じサイズの牛乳が2本に増えている。
「……どっどうしてーーー?」
冷蔵庫を開けて叫んだらヨニちゃんはこう言った……
「舞衣は牛乳が好きなのね。だから2本買って置いたわよ」と
冷蔵庫の前でガックリと項垂れた私はそれこそ水代わりに牛乳を飲む羽目になったのだった。
アメリカでのどうでもいい思い出を回想しながも、
ヨニちゃんの突然の帰郷は何故だろうとお茶を用意しながら考えていたら
「舞衣……私。結婚する事にしたから……」
「……なっ何て言いました。ヨニちゃん、本気ですか?」
ヨニちゃん突然の結婚宣言。