いちごパンツのポートレート
SSブスって呼んでいいのはオレだけ!
大学2年の冬…
成人式と同日の夜に高校の同期会があった
久しぶり会う同級生たち…
お酒の席で会うのは初めてのこと
正直なところ馴染んでいるとは言えない、いつもより華やかなメークで艶やかに着飾る女の子たち…
真新しいスーツに身を包み背伸びをしているようにしか見えない…男性と呼ぶのには貫禄不足で、少年ぽさの残るまだ大人になりきれていない同級生たちがお酒を酌み交わしている
羽目を外し過ぎて…
翌日、二日酔いで辛い思いをしそうな人が大勢いそう…
そんな事を考えながら…
私は飲み慣れない口当たりの良い甘いカクテルをチビリ・チビリと口に運んでいた
一通り挨拶を交わし、私の座った席から見回せば…このテーブルは二人だけになっていた
もう一人ポツンと座っているのは白川音子(しらかわおとこ)ちゃん
いつもは殆ど4人組で行動をしている…校内でも一際目立つ4人組のひとり
彼女が目立つというより他の3人が人目を引く美貌の持ち主だから…
自然と行動を共にしている彼女にも目が行ってしまう
高校生の頃の音(おと)ちゃんは3人とは違い、黒縁の大きなメガネが顔の半分を覆っているような地味な印象の女の子
全くタイプの違う4人は…
幼稚園から大学に通う現在までずっと一緒の大親友、傍から見ていても本当に良好な関係であることを窺い知ることができた…