幼なじみはイジワル男子!?
「降りるから、すこし下がってろ」
そう言って優斗はジャングルジムの上で、少し身体を動かした。
少し後ろに下がったあたし。
「はぁ…よっ!っと!」
ジャングルジムから飛び降りて、雪の上に着地した優斗。
「あぶないよっ!」
「大丈夫。じゃ行くぞ」
そっと差し出された優斗の手。
「…うんっ!!」
その手をギュッと握り返す。
優斗の手はとても冷たかった。
優斗…待っててくれたのに、気づかなくてごめんね?