短編集
ゆっくりと主題歌のバラードが流れ出し、そのままエンドロールへと流れていく。

僕には何の感動も浮かんではこなかった。

しかし、隣では彼女が何枚も重ねたティッシュで目を押さえている。

暫しの沈黙の後、彼女はスッキリとした表情になった。

安上がりでいいな。

心の底からそんな事を思った。
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